悪評万博、輸送問題も心配

 先月、万博会場の「夢洲」と隣の巨大物流基地「舞洲」を路線バスで通過する機会があった。バスはガラ空きだったけど、道路の混雑が気になった。
 万博関連工事はこれからが本番で工事関係の車両が大巾に増える。なのに・・道路はもう混雑寸前の状態、年末以後は渋滞が起きるのではと心配になった。会場の夢洲へ通ずる車道は高速道路に直結している4車線道、一般道路の4車線道と2車線道が一本ずつ。難儀なのは通行車両の半分くらいが夢洲のコンテナ基地と舞洲の物流基地へ出入りする大型トラックであること。さらにマズイのは、舞洲では交差点が平面交差なので、これが渋滞に直結する。


 万博工事が進むと作業員の全てはマイカーか会社仕立てのバスで通うので、この数だけでも一日1000台では済まない。渋滞必須、どうするのか。その上、前回の70年万博と違って作業員の残業規制がきつくなるから一層作業時間は減ってしまう。え~かげんなプランつくってしもうた・・協会の失態でありませう。


お客さんを運ぶのも大難儀?
 万博協会の計画によれば、想定入場者数は約2,800万人。期間は半年なので一日あたり平均で15万人。ピークで22万人を見込んでいる。このうち4割を鉄道利用で運ぶ。混雑の日、20万人が来場すれば、4割8万人を運ぶことになる。電車は6両編成。一両に200人乗せれば6両で1200人。
 但し、通勤など一般乗客も利用するので万博客は一両で100人くらいしか乗れない。これで毎時12本運行すれば600人×12=7200人。午前中の5時間で運べるのは3万6000人。どう考えても8万人はムリです。これって小学生でもできる計算でせう。


今は工事金額の倍増とかが悪口のネタにされているけれど、あと数ヶ月で上に書いたような輸送力の問題や残業規制で批判が起きること必定であります。
 維新の会がいかに無能、無責任な党であるか世間に知られて没落することを願うものであります。