2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

安藤忠雄<こども 本の森 中之島>を見学 

2020年にオープンした図書館で、建築家・安藤忠雄氏が設計し、大阪市に寄贈した子どものための文化施設。小さい図書館なので、利用は予約が中心で一日数百人の規模で受け入れています。大人だけの訪問は滞在時間が90分に限られているのが気ぜわしい。平日…

中島京子「長いお別れ」を読む

後期高齢者夫婦と三人の娘が主役の介護ドラマ。ソレ、只今、自分が当事者デアリマス、という方たくさんおられると思います。ほろ苦い、悲しい思い出があるかたもいっぱいいるはず。介護のリアルな描写から、もしや著者、中島京子センセも介護の当事者か経験…

むかご飯と豚汁・・竹林広場の昼メシ会

秋晴れの一日、奈良県香芝市にある住民が運営する広場での恒例の昼メシ会。材料を持ち寄って、むろん、ビール、ワイン、日本酒も揃えて歓談のひとときを過ごしました。なかにはむかご飯をはじめて食べた人もいて大感激。薪で炊くからいっそう美味しい。レス…

小川洋子「カラーひよことコーヒー豆」を読む

雑誌<Domani>に連載したエッセイ集(2006~2008年) ◆本物のご褒美 小川洋子いちばんの人気作品「博士の愛した数式」は2006年に映画化された。自作の映画化ははじめての経験だったので公開初日に三宮の映画館まで観客の一人として出かけた。梅田から阪…

鈴木信行「同窓会に行けない症候群」を読む

巻頭に黒地白抜き文字でこう書いてある 今、日本には2種類の人間がいる同窓会に行ける人と行けない人だ ご大層なコピーに「それがどないしてん、たかが同窓会の話やろ」とイチャモンつけたくなります。以下、236ページに亘って同窓会に行く、行かないが…

加瀬英明「ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか」を読む

今週のお題「最近おもしろかった本」 加瀬英明「ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか」 下に紹介する「四天王寺 古本市」で買った9冊のなかの一冊。著者は外交評論家。中曽根内閣などでは首相の特別顧問として対米交渉の現場で働いた。一方、びっくりし…

 美達大和「死刑絶対肯定論」を読む

二件の事件で二人を殺害し、服役中の受刑者が書いた死刑肯定論。自信をもって「凶悪犯はビシバシ死刑にせよ」と説いています。思わず「お前が言うな」とツッコミたくなります。 本書を読んでアタマが混乱しそうになるのは、二人も殺した凶悪犯が書いた本にし…

林 真理子「本を読む女」を読む

著者の母親の生涯を小説仕立てで書く・・作家ってなんと因果な職業でありませう。ドキュメントではなく小説ですよ。ようするにたくさん売るために話を盛ったり、削ったり、誇張したりと加工する必要があります。それなのに事実を歪めることはできない。なん…

岡崎武志「人と会う力」を読む

なんとも脱力するタイトルであります。表紙の「力」の文字が心なしか細身でヘナヘナ感がする・・のは勘ぐりすぎでせうか。で、ページを開けると最初に「人と会うのはそもそも面倒で、困難なことである」という見出しが・・。 そもそも、著者は人に会って取材…