そうだったのか<ビズリーチ>という会社

 3年ぶりくらいにテレ東「カンブリア宮殿」を見た。TV・CMによく出てくる<ビズリーチ>ってどんな会社なのかに興味があったから。かくいう dameo にはなんの関係もない話ですけどね。


2009年創業というから後発の人材斡旋会社なのですが、当社のウリは転職希望者と人材募集中の会社が直接面談して採用を決めること。それを斡旋する会社です。これを知って、<リクルート>とか<パソナ>って会社はもう時代遅れになってることを感じました。でも、こんなシンプルな発想、なんで今までなかったのだろう。自分の能力、キャリアに自信のある人には大いに役立つシステムだと思います。そうではなくて、取りあえず生活費稼ぎが第一目標という人はリクルートへ登録、という選択になるのでせう。


3年に及ぶコロナ禍によって、働く人は働き方や仕事の価値観が変わった。会社がどうなるのか、でなく、自分はどうするべきかを真摯に考えるようになった。こんな発想の転換を促したのであれば、コロナ禍も悪くなかったぞ・・恨みより励みを促したコロナウイルスに感謝であります・・は言い過ぎですか。


紹介された実施例をみると、なにも華やかな仕事、部署でなくても、例えば商品テストのデータ収集、分析とか、商品化するときの役所宛の届け出書類の作成とか、そんな目立たないけど、専門知識と経験がないとこなせない仕事は社内で育てるより外部からベテランを採用したほうが早い。第一、斡旋会社というフィルターを通すより直接本人に会って交渉するほうが話が早いし、その場で人柄やメンタルな資質も分かる。


意欲とキャリアに自信のある人はドシドシ登録しようと謳う会社です。現在の登録者は179万人、導入企業は累計2万2000社というからリクルートパソナは焦ってるのではないでせうか。ちなみに,ビズリーチの年商は400億円。社長さんや登録企業の担当社員さんの発言で印象的だったのは、面談では求職者が自分を売り込むことに終始しがちなところ、会社も熱心に会社(仕事)を売り込むことを心がけている。上から目線だけの応対では良い人材を得られないとのことでした。
 会社が人を選ぶ時代は去りつつある。人が会社を選ぶ時代になった。今までになかった選択肢が増えたことは、個人、企業、双方にとって大きな進歩だと思います。(2023年2月9日放送)

 

ビズリーチ社長 南壮一郎氏