ダイジョウブ??・・MITSUBISHIは

  2月16日のテレ東<WBS>は三菱重工が永年開発を進めたジェット旅客機の開発を中止、事業から撤退することにより、多くの中小企業が将来の売り上げを失い、苦境に陥ってると報じていた。航空機の部品製造ゆえ最高度の技術が必要で、設備投資に億単位の投資をして将来の受注に備えていた。その投資がパーになった。さりとて民間事業だから誰も助けてくれない。


2月17日、H3ロケット打ち上げがブースターのトラブルで中止。種子島まで見学に出かけた人はどれほどガッカリしたことだろう。ロケットをつくったのは三菱重工。小さな不具合ですぐに対処でき、再度の打ち上げで成功すればいいけど・・。ジェット旅客機開発中止につづく今年二つ目の三菱ガッカリニュースになった。このロケットの本体も試作でトラブル続きのためにもう二年もスケジュールが遅れている。もたつきぶりはジェット旅客機と同じだ。


いや、三菱重工の過去には悪夢のようなドジがある。2002年、長崎造船所で建造中の大型クルーズ船<ダイヤモンド・プリンセス>が火災を起こし、船床面積5万平米を焼失する大事故になった。(この船は2020年、コロナ禍初期に船客に感染者が続出、大きなニュースになった)


2016年、またもやクルーズ船建造現場で火災が起きた。規模は小さかったが一ヶ月で三回も発生して管理能力が問われた。当時、船の建造に関わった作業員の7割くらいは臨時雇いの外国人だった。
 造船では事故続発、航空機は開発断念、そしてロケットはかくの如し・・。もし,ロケット打ち上げももたつくようだったら、国民の三菱不信感は一気に高まる。三菱重工全体が「サイズは一流だけど、中身は二流」な会社かと疑われかねない。上記の事故や開発中止でキッパリ責任をとった社長はいなかったのでは、と思う。(調べていないので不詳)
 メディアは三菱重工のドジぶりに厳しいメスを入れ、内幕を明らかにするべきと思うけど、新聞社にはもうそんな元気はなく、同じく衰退一方の週刊誌では非力すぎて手に負えない。覇気のあるジャーナリストにとっては挑戦の価値ある大ネタだと思うけど、誰かチャレンジしてくれませんかね。