クロ現<異次元のAI ChatGPTの衝撃>

 久しぶりに見たNHKのクロ現(4月10日)。テーマはもう感心を通り越して殆どの人が恐怖感を覚えているChatGPT(米国)の実力紹介。早晩、AI(人工知能)に仕事を奪われるかも、という不安を抱いてるのが常識だけどChatGPTの登場で一気に現実問題になった。あのイーロン・マスクが開発一時中止を訴えるくらいだから問題の深刻度が察せられる。余命少ないdameo は「良い時代」に生まれたことに感謝するものであります。


わかりやすい見本として紹介していたのが旅行代理店。旅行の企画は人間がするものと思い込んでる社員がいたらあと数年で失業するかもしれない。最も創造的な仕事と思われていた小説やエッセイの作家もよほど優秀でない限り失業の憂き目に遭う。歌謡曲とかの作詞家なんて未来はマックラでありませう。イメージとキーワードを入力するだけでAIが何十曲でもカンタンに作ってくれる。下のグラフは米国の出版界がアマチュアを対象にSF小説の投稿を募集し、その応募数の変化を示したもの。ChatGPTが昨年後半に情報公開したところ、これを早々に使いこなした?のか、今年になって作品の応募が一気に増えたことを示している。

 


知能レベル(知識量・表現力)では人間はAIに追いつかれてしまった。駄洒落が得意なAIなんてのも現れるかもしれない。で、AI最後の砦はなにか。「意思」を持つことでありませう。これで思い出したのが前世紀SF映画の傑作「2001年宇宙の旅」。公開されてからもう55年も経つなんて・・信じられない。この映画で一番記憶に残ったシーンはHALというコンピュータが搭乗員に悪口を云われて腹を立て、搭乗員を殺してしまうところだ。(HALは搭乗員の会話を読唇術で理解した)つまり、HALは人間を殺してやるという意思をもった。・・映画の公開は1968年。この時代に人間に殺意を抱くコンピュータが映画に現れたなんて冗談未満だったはずなのに・・。物語をつくったS・キューブリックやA・クラークは大天才であります。


遠からず、ヒトラーの思想にかぶれたAIが現れて不良国民抹殺を唱えたら・・。SFでなくリアルに登場するかもしれない。ならば、巷の凡百のサラリーマンなんぞ内舘センセがいう「必要のない人」のレッテルを貼られて「ガス室」処分であります。そこで、AIに邪魔者扱いされて殺されるくらいなら自ら死を選ぶほうがマシと、安楽死法案がするりと国会で議決されたりして・・。だったらAIはdameo の味方じゃん。

 

小学校でもAIとどう向き合うかを問う授業がはじまっている。