島原城下町観光
前回はネガティヴな災害情報ばかり書きましたが、あくまで個人的関心によるものです。好天に恵まれて、午後はしっかりウオーキング。島原城の周辺を巡りました。ローカルな藩のお城にしては、規模もつくりも立派なもので、財政的には恵まれていたのかもしれません。観光面では、すぐ近くに雲仙があるため、泊まり客は少ないみたい。ほとんどの客はマイカーか観光バス利用だから、お城だけ見物してリターンしてしまいます。島原鉄道利用の観光客は、平日なら一日に100~200人くらいではないかと思います。観光路線と言うより、住民の通勤、通学用の鉄道でせう。
島原城は、お堀の底に遊歩道があり、豊富な湧水が流れています。
お堀端にある小さな酒蔵「森岳酒造」
武家屋敷の町並み。濠の外側にある下級武士の住宅街で、各戸、敷地90坪、建坪25坪が標準だったそう。屋根はわら葺きです。道路のまん中に湧水を引いた水路があり、炊事にも使われたそうです。
島原鉄道の終点はフェリーの港が近い「島原外港駅」が終点。火砕流の災害が響いて、ここより先は廃線になり、線路は草に埋もれています。
島原駅だけはびっくりするような立派な駅舎。しかし、駅前にはコンビニもない、閑散とした町並みしかありません。
全体にオンボロ路線ですが、車両はディーゼルカーで割合新しい。社内はクロスシートで、トイレもついています。
一時間かけて諫早駅へ戻ります。長閑な農村や海べりをのんびり走ります。半分くらいの駅は乗降客ゼロ。この海辺の駅はプラットホームと駅名看板しかない閑散駅。でも、風景は最高です。
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山名の酒を呑んだら、マスターが「三浦雄一郎」さんだった
今夜はどこへ行くか・・ネットで「長崎 バー」で検索すると、ぞろぞろ出て来たので、すぐに見つかるわと、市電で思案橋まで乗って探したのですが、ショットバーは意外に見当たらない。(エリアを間違えていました)20分ほどウロウロしてようやく「Lapin」という店を探しました。もうホテルへの帰り道がわからないけど、ま、ええか。
バーテンダーの所作、振る舞いを見て安心し、ホットワイン、ダイキリのロングドリンクバージョンなんか飲んで、ふと棚を見ると「Ben Nevis」のラベルが目につきました。昔、大阪・梅田に「三角点」という店があって、そこの看板ウイスキーがこれでした。ベンネヴィスとはイングランドで一番高い山の名前、三角点という店名にふさわしいブランドでした。しかし、知名度が低くて、これを置いてる店は10軒に1軒もない。
そんなブランドを長崎の店で見つけるとは・・。早速、これも飲んで世間話をしていると、マスターが遠慮がちに名刺を差し出して、名前を見ると「三浦雄一郎」さんではありませんか。だから、ベンネヴィスを置いてるのか?と訊きましたが、半分くらいは「置いてる理由」でした。むろん、偶然の同姓同名です。
楽しく過ごして帰ろうとすると「お客さま、もう電車がありませんけど」え、まだ11時過ぎやのに、と言ったけど、ないものはない。昼間は5分おきに走ってる電車なのに終電が11時とは・・。
「タクシーに乗るほどでもないから、近道歩いてホテルのそばまで送ります」といって若いほうのバーテンダーが付き添ってホテルの見えるところまで送ってくれました。感謝!
三浦雄一郎さんの名刺