スマホの若年ユーザーに認知症発症

 21日の新聞記事が報ずるに、30~50歳のスマホユーザーに「物忘れ」症状の人が増え、クリニックに通う人が多くなった。スマホのだらだら利用が常態化し、常にスマホが手元にないと落ち着かない人は要注意であります。脳は一日中大量の情報の処理、記憶に追われて、その分、情報の「取り出し」ができなくなる。人の名前や顔が思い出せない、簡単な計算ができない、など、年寄りの認知症と同じような症状が出る。


下の図は「若年層のスマホ依存症 チェックリスト」で、14項目中、4つ以上の項目にチェック印をつけた人は依存症の可能性ありという。項目を見れば、4つどころか、半分以上にチェックを入れる人が多いような気がする。麻薬といっしょで、一日、二日、スマホを触らなければ禁断症状が出る人もいるかもしれない。

 マッタク、しょ~もない病気であります。症状を自覚しても、恥ずかしくて医院へ行けない人もいると思います。自分のアホさを医師に曝すのだから自尊心に傷がつく。さりとて、ピンチを自覚しながらズルズル放置すると、老年期に易々と「本格的認知症」になる可能性が高いという。


しかし、ですよ。考えてみれば、手元にスマホがあることがダメなのなら、簡単に手の届かないところに置けばよいだけのことだ。たとえば、米びつの底とか(笑)。スマホの性能が年々向上するのに対し、そのユーザーは年々アホに近づき、病気になるというのだから、なんとも情けない。しかも、彼らは病原であるスマホに一か月何千円(あるいはもっと高額)も金を注ぎ込んで悔やむ気持ちもない。


近日、話題になっている関東地方のグループによる、連続強盗・殺人事件では、スマホが強盗の企画、実行、逃亡に有効に使われていることが分かった。犯人にすれば、強盗殺人における「生産性の向上」に欠かせない道具というわけだ。但し、スマホによってアシがつき逮捕されることにもなるから、悪事でも使い方は難しい。犯罪者もスマホ依存症に陥っていた、というわけですね。  ~つづく~

(新聞記事は2023年1月21日の産経新聞大阪版 夕刊)