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~レガ爺 dameo の泡沫ライフ~

赤塚不二夫「酒とバカの日々」を読む

  だれがこんなしょーもない本読むねん、とバカにしながら最後まで読んでしまった。題名はむろん「酒とバラの日々」のもじり。赤塚不二夫、ハチャメチャ人生の回顧録みたいな本です。若者よ、酒を飲め、女を口説け、金なんか貯めるな、と破滅型人生を勧めるのでありますが、残念ながら、共感する人はいないでせう。漫画家自体も、今は品行方正タイプが多くて赤塚センセは別格、アウトサイダー扱いです。(本書は死後に出版された)


あの「トキワ荘」のメンバーになってから売れ出し、独自のセンスが受けて、最盛期は月収1億円くらいあったという。そのかわり、死にものぐるいの忙しさだった。なのに、毎晩のように酒場に出かけ大散財して悔いはなかった。赤塚センセの字引には「貯金」という言葉がなかったかもしれない。

 

1935年、中国で生まれ、引き揚げてきて奈良県大和郡山市で子供時分を過ごした。その後、新潟に移り、ここで漫画家を目指したが、田舎ではチャンスがなく、東京に出る。この間、絵に描いたような貧乏暮らしだった。土方や映画館の看板書きで日銭を稼いだ。


タモリを発掘、育てた
 10歳くらい年下のタモリを発掘したのが赤塚不二夫。埋もれた才能を見込んで自宅に住まわせるほどの厚遇だった。タモリには生涯の恩人となる。赤塚の葬儀ではタモリが弔辞を読んだ。かなり長い弔辞だが、紙には何も書かれていなかった・・。本当なら、歌舞伎「勧進長」の弁慶をそっくり演じたことになる。最後の言葉「私もあなたの数多くの作品の一つです」が印象深い。2008年8月2日 死去。享年72歳。

 赤塚センセ死してはや13年・・時の過ぎゆく速さにボーゼンとなります。若者の多くは赤塚不二夫の名前すら知らないのではないか。(2011年 白夜書房発行)


赤塚不二夫の葬儀で白紙の弔辞を読むタモリ。再生は500万回に迫る。
https://www.youtube.com/watch?v=0ZYooSZVW-M

 

編集もハチャメチャの「酒とバカの日々」

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