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~レガ爺 dameo の泡沫ライフ~

2013年 北と南 ミュージアム巡りの旅 (6)

青森でも2泊・・・・・・
青森県立美術館・・三内丸山遺跡見学・・りんご茶屋の津軽民謡ライブ

 5月31日 札幌から特急2本(北斗・白鳥)を乗り継いで青森へ。5時間近くもかかります。新幹線の青森~大阪が約6時間だから、いかに遅いか。津軽側では新幹線の工事現場があちこちで見られるので、開通したら2時間くらいに短縮されるかもしれない。


青森県立美術館
 青森市の南西部の丘陵にある真っ白にペイントされた美術館です。最初に案内されるのが仰天の大空間「アレコホール」。シャガールの描いた舞台背景画が三点あり、それぞれ、タテ9m、ヨコ15mというビッグサイズ。この全体像を見るためにはハコのサイズがバカみたいに大きくなくてはならないのです。これだけデカイと鑑賞ではなく、見物しかできませんね。・・にしても、これを描いたときの苦労いかばかりか。

■画像拝借元はこちら・・解説もあります。
http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/1/


青森といえば棟方志功。幸いなことに「棟方志功の多面体」という企画展があり、生涯の年代ごとの画風の変化がわかりやすいカタチで展示してあります。若い頃の油彩画を見ると、けっこうメランコリーな作品が多く、後年の元気ハツラツ画風と大違いです。


棟方志功に次ぐ青森出身の有名アーティストといえば奈良美智さんでせうか。名前は知らなくても作品をみれば「見たことある」と10人中9人は言いそう。一つの人物キャラクターでここまで名が売れるか、と不思議に思います。当館では彼の「青森犬」が目玉作品で、半野外展示のわんちゃんは高さが8,5mという、これまた大変なデカ犬。なのに、表情はなにやら瞑想しているような、観念してしまったような、情けない人相、いや犬相です。


いままで多くの美術館を訪れたけど、館内順路のややこしさ(レイアウトのヘタさ)ではここが一番ではないかと思いました。巨大な「アレコホール」をつくったせいかも知れないが、とにかくややこしい。平面的にややこしい上に、階段を上がったり下りたりを何度も繰り返さないと作品の鑑賞ができない。ある部屋を出ようとすると、係員が追いかけてきて「お客さま、こちらもご覧下さい」と引き戻される始末です。


巨大「青森犬」は唯一撮影が許可されてる作品ですが、作品前までは、一旦外へ出て、これまた何度も階段の上下があり、くたびれてしまいます。なので、客の苦情を恐れてか、最初の出口に「作品まで徒歩で数分かかります」とことわりの張り紙がしてあります。遊び心でわざと遠回りさせるのなら楽しいけど、これはどう考えても設計ミスでせう。 建物の外観デザインも野暮ったくていただけない。今回のミュージアムめぐりで訪ねた美術館では余裕の最下位です。

 

津軽平野をゆく。遠くに工事中の新幹線の高架が見える(スーパー白鳥から)

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青森県立美術館の玄関

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シャガール「アレコ」

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棟方志功「妃神図」

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奈良美智「Standing  on  the  lonely  Stilt」1995

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奈良美智「あおもり犬」 高さ8,5mある

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正面から見る・・でかい!

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三内丸山遺跡
 美術館から専用の快適な遊歩道を10分ほど歩くと遺跡に着きます。1992年以後の発掘調査で縄文時代の大規模集落跡であることがわかり、九州の「吉野ヶ里」とともに有名になりました。調査はまだ続いています。当地のシンボルといえる太い柱を使ったタワーは土建技術の優秀さを表していますが、何のために、というのは未だに分からないらしい。大型の倉庫などの復元建物を見ても、なんか「縄文時代」のイメージを覆すような高度な技術が使われています。


 イヤハヤ、と感じ入ったのは、札幌の開拓村で見た「開拓小屋」のつくりと、ここの縄文時代の住居のつくりがそっくりなことです。現地で採取できる材料を使うという点では、縄文時代も明治時代も大して変わらない。北海道へ入植した人たちは、さながら縄文時代人と同じようなレベルから新生活をはじめざるを得なかったと言えます。先人たちの苦労に頭が下がります。


三内丸山遺跡

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「りんご茶屋」で津軽民謡のライブを楽しむ
 ライブをやる店は、市内の中心部に数軒ありますが、コース料理とセットになった店では高額になるので、単品注文できるこの店をネットで探しました。7時半頃に行って10時ごろ出るまで、お客は5名きりというがら空きぶりです。店は女将さん含めて4名で切り盛りしており、みんな親戚らしい。


小さい店なのに三味線はPA(アンプ・スピーカー)を使う設定です。なんの必要あって?と疑ってましたが、ライブがはじまって、たちまち納得しました。マイク無しなのに、歌の声がバカでかい、すごい声にびっくり。これとバランスをとるために三味線の音をアンプで大きくしています。


ナマ演奏を聴きながら、美味しいお酒(地元の「田酒」)を飲み、料理をいただいて、至福のひとときであります。安いだけが取り柄のパックツアーでは決して味わえない、手作り旅の楽しさです。


津軽三味線は太棹なので、浄瑠璃好きな人には感性が合うでせう。では全く同じ音色かというと、違いますね。皮が猫でなく犬の皮という点やバチの扱いにも微妙な差があるのかもしれない。全部で10曲くらい演奏してもらいましたが、有名な「津軽じょんがら」も実は3曲あって、歌詞も旋律もばらばらです。「津軽あいや節」「津軽よされ節」・・みなさん、コンクールに出る技量の持ち主で歌っても弾いてもプロのワザ、5人で聴くのがもったいないライブでした。

 

住宅街にあるライブハウス「りんご茶屋」

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ホタテの刺身

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竹の子焼き(ねまがりだけ) 皮をむいたところ

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じゃっぱ汁

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