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~レガ爺 dameo の泡沫ライフ~

北と南  ミュージアム巡りの旅 (8)

盛岡散歩・・岩手県立美術館ほか

 2013年6月2日(日)ミュージアム巡り、キタ編は今日でおしまいです。幸い晴天、朝は冷え込み、8時頃に青森駅へ行ったら、電車のドア開閉が冬モードになっていて戸惑いました。(ドアボタンで開けて乗ります)

毎朝、ワンパターンの朝食です。量は他人の三分の一くらい?
盛岡 


新青森発「はやて」に乗ります
盛岡 


盛岡に近づくと、どっしりした岩手山が現れる。
盛岡


新青森駅から盛岡まで約1時間。きょうも気ぜわしいスケジュールなのでタクシーで県立美術館へ駆けつけます。ルンルン気分なのは、ただいまのダシモノ(企画展)が「若冲が来てくれました」だから。そう、あのプライスコレクションが震災復興の支援になればと特別に企画した展覧会です。仙台、盛岡、福島、の順で開催され、収益金は震災復興支援金として寄付されます。料金もうんと安めの800円。仙台では10万人を集める盛況だったとか。


東北のこの地で若冲ほか、江戸時代の絵画の逸品に出会えるなんて僥倖というしかありません。さらに嬉しいのは、2,3年前、一日がかりで滋賀県の山奥まで鑑賞に出かけた「象と鯨図屏風」が賛助出品として展示されていること。協力したMIHO ミュージアムさんに大感謝です。


作品鑑賞のことはパスして、この美術館はとても快適です。青森県立美術館とは大違いです。ゆったりした空間、わかりやすいレイアウト、あちこちに設けられている休憩スペース、基本のキをおさえた設計にすぎないといえますが、これが全部ペケだったのですね、青森さんは。



岩手県立美術館のロビー
盛岡 


伊藤若冲「虎図」
本物の虎を見たことないはずの若冲が、どうしてこんな構図を思いついたのか。

 

 ロビーの一画に参考展示してある「デジタル複製画」 特別のカメラ、メモリーで美術品を本物そっくりに再現します。画素数は1億~2億だそう。その細密な再現ぶりには感心するばかり。いくら目を凝らしてもドットは見えません。(キヤノン提供)
 盛岡


バスで市役所のあたりに移動し、「深沢紅子(こうこ) 野の花美術館」へ。清流、中津川ほとりの住宅街にある個人美術館です。三岸サンと同じく、夫婦ともアーティスト、かつ、ヨメさんのほうが有名人というのも共通しています。(すべて故人)女性が画家になることが難儀だった時代に、めげずに精進し、後の「一水会」創立に尽力したというから、ただのオバサンではなかったはず。しかし、絵は植物画を中心に、優雅、上品な作品ばかりで、この点は三岸節子とは天地の違いがあります。


深沢紅子 野の花美術館 (手前の白い壁)
盛岡 



わすれなぐさ
盛岡 

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若冲展で時間を使いすぎて、ほかに予定したところは徒歩やバスでは間に合わず、タクシーで名所巡りする始末。その車中で運転手いわく、大震災からの復興をすすめるに「絆」とか「共助」といったフレーズがはやって、東北が一体になって仲良く取り組んでるようなイメージがあるけど、それは表向き。「絆」なんて東京人の発想とちがいますか。地元では震災前も後も、よそものには分からない反目や嫌悪感が残ったままです。お互い、イヤなものはイヤなんです。


まだ三十代とおぼしき人なのに「会津」や「伊達」の話が出てきて、東北ナショナリズムの根深さを聞かされたのでありました。あたふたと駅に乗り付けて3時前の「はやて」に乗ります。


岩手銀行中ノ橋支店
設計は辰野金吾・・東京駅を設計した人であり、大阪中央公会堂の実施設計者でもあり・・で、デザイン、雰囲気に共通点があります。明治時代の末に完成したこの建物の工事費は13万円! 
盛岡 
 

重文指定 啄木と賢治青春記念館にて  
盛岡 


石川啄木 新婚時代のマイホーム
盛岡 


宮沢賢治も学んだ 岩手大学農学部 付属農業教育資料館(重文)
盛岡