創価学会と公明党の関係
この両者を見る目、普通は「公明党の傘下に創価学会がある」と思いがちであるが、近年、これが逆転している。創価学会信者の思い、要望を汲み上げ、それを公党である公明党に伝えて政策に反映させる、というのが本来のあり方だ。そのセオリーがだんだん軽んじられ、創価学会が公明党抜きで政府(官邸)に案件を持ち込むようになった。
こんなことが普通に行われるようになったのは安倍政権になってからだ。当時、官房長官だった菅氏も創価学会幹部とはツーカーの間柄になっていた。(談合のテーマはほとんど選挙における利害調整である)むろん、現在も続いている。
誰も話題にしないが、宗教団体の幹部が政府要人に要望を伝え、交渉している。これは憲法違反ではないか
●日本国憲法第20条 【信教の自由】
第1項 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、 国から特権を受け、 又は政治上の権力を行使してはならない。
第2項 何人も宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
第3項 国及びその機関は宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはな らない。
宗教団体が政治に関わるのは憲法違反だから創価学会は公明党をつくった。誰がみてもタテマエとしての政党でしかないが、カタチとしてそうした。それが、公明党と創価学会の立場が逆転しつつあるのが現状なら憲法違反をとがめられても仕方ない。創価学会や官邸、自民党はこの疑惑にどう答えるのか。
しょせんは「小判鮫」政党
公明党がうんと勢力を伸ばして政権を取る・・なんて200%ないので、小判鮫のように一番強い政党にくっつくしか生きる道はない。自民党と公明党は持ちつ持たれつの関係で利害を調整している。この薄汚い関係がいつまで続くのかわからないが、自民党支持の選挙民はほとんどが公明党との絶縁を望んでると想像する。自民党が十分な単独過半数を獲得すれば公明党とはサヨナラしたいのが本音である。
自分のようなアウトサイダーから見ると、創価学会は日蓮宗と絶縁(破門された)したのになぜ法華経を唱えるのか、まか不思議でありますが、そこんところは得意の「現世御利益」思想で、アレはアレ、コレはコレで信者を説得できているのか。当事者の解釈で左右できるものを「教義」と言わないでせう。
以上、創価学会の概略を説明しました。あらためてまとめてみると創価学会の問題点は以下のようになります。
◆後継者の問題・・・・池田大作に代わる適任者がいない。
◆教義の問題・・・・・何を拝むのか、信仰の基本のキが定まらず。
◆政治関与の問題・・・再び公明党と内輪もめを起こす可能性あり。
傍目にはデカくて安定した宗教団体のように見えますが、実際は「嵐の前の静けさ」状態ではないかと思ってます。困難なときこそ「仏の教え」に従うべきところ、人間の智恵だけで解決しなければならない。「現世御利益」を謳う創価学会の宿命です。
◆日蓮正宗(しょうしゅう)HPによる創価学会破門の経緯説明
https://www.nichirenshoshu.or.jp/jpn/soka-j.html