今日の昼メシは<刑務所弁当>

年に一度しか買えない<刑務所弁当>

今日の昼メシは<刑務所弁当>

 年に一度、JR阪和線堺市駅近くの大阪刑務所で「関西矯正展」が開催されます。
ふだんはほとんど人通りの無いムショ界隈がン万人の人出で大賑わいです。
 日本で二番目に大きい刑務所が駅前歩5分のところにある。これだけでもめずらしい街ですが、なぜか駅前葬儀場と駅前火葬場もあるから不思議です。さらに2kmほど南には世界一大きい墓である通称「仁徳天皇陵」もあり、はじめて訪れた人は「けったいな街やなあ」と。


 いや、むろん、駅前にはタワマンやスーパーやホームセンター、小さいながら美術館や図書館もあって文化的装置はひと通りそろっています。決して陰気な街ではありません。自分の好みから言っても「住んでみたい街」といえます。


大阪刑務所の規模は敷地が18万6000平米(甲子園球場の4,5倍)収容している懲りない面々は2700人、これに職員約500人がいて合計3000人以上が暮らすムショタウンを形成、そのせいかどうかわからないが、この界隈で強盗や殺人事件が起きた話は聞かない。むろん、ムショの内外は防犯カメラだらけでせう。


 「関西矯正展」で販売されるのはおなじみの品々、袋もの、靴、木工製品、など。出品者は函館から宮崎まで各地の刑務所で生産されたもので、価格は市販品の5~7割くらいでしょうか。安いのは人件費が抜群に低いからです。


dameo が買ったのは写真の「大阪刑務所弁当」残念ながら製造は奈良県の業者ですが、ムショの調理場に大量生産、冷蔵保存の設備がないから仕方ない。弁当は刑務所のレシピをコピーしたありきたりの「唐揚げ弁当」だけど重さが500g、カロリーは1160㎉で、ロージンには多すぎて食べ切れませんでした。おかずは、唐揚げ、ナスの煮物、さつま芋のポテト、漬物、で、ご飯は少量の麦入りなのがムショらしい。値段550円ナリ。一方、ムショで作ったパンは数量限定なので行列が100m以上の大人気・・であきらめました。毎年、これだけ目当てに来る近隣の常連がたくさんいるらしい。

 

JR堺市駅前風景 回廊の先は火葬場への道となる。タワマンの向こうがムショ。

 

矯正展会場入り口

 

普段はほとんど人通りのない道が大賑わい。タワマンの向こうが堺市駅

 

このタンスは10万7800円で一番の高額商品

 

マンションの眼下にある火葬場(黒い建物)

 

刑務所弁当 550円(税込み)


安い? 高い?・・・駅前タワマン物件情報
 駅に直結の便利なタワマン、じつはこの建物の敷地も刑務所のものでした。駅前再開発で売却され、建て主はURで堺市で最初のタワマンとして話題になりました。しかし、はや築後25年の中古マンションです。いまや売り物件が多々と予想して不動産屋の情報を見ると・・・売り物件は皆無で驚きました。現在の売り物件は・・・43階建ての16階、専有面積64平米 バルコニー8平米、税込み価格 3150万円です。少し前には94平米、価格3400万円の物件もあったようで、これなら割安だと思います。・・・と、高い、安いは言いにくいけど、東京方面の人が見たら安いという印象でせう。