<紙の本?>つくりませんか(3)


◆<透明>から生まれたアイデア

 リングファイルを「本」に変身させるアイデアは、樹脂製の表紙が透明な商品(エイチ・エス社製)に出会って生まれました。さらに、これにはルーズリーフの代わりに透明なポケット10枚が付属しています。(写真参照)つまり、外観も中身も透明・・ということは、何に使うかユーザーの自由ということです。この透明表紙やポケットに紙を挿入したら「本」になることを思いつきました。ファイルを本に見せかけるニセ本の誕生です。

 

 このアイデアを得て(1)で紹介した「半畳雑木林」のペーパー編集にとりかかりました。といっても、旧人類の悲しさ、パソコンで編集するワザなんかないから、紙と糊とカッターによる細工でえらく時間がかかりました。

 

 出来上がったニセ本をブログ画面と比べてみると、表現様式が異なるとはいえ、本のほうが見やすく、内容が理解しやすい。人さまに「こんな趣味やってます」と伝えたいとき、この本を見て下さい、というのと、私のブログを見て下さい、という場合を比べたら、相手の内容の理解度では「本」のほうが断然勝っています。ブログを見て下さいといって何年分もの大量情報を閲覧させるのはほとんど意地悪に近い。

 

 第一回で紹介した「半畳雑木林」の紙編集では写真などブログ情報の9割くらいを捨てました。それでも伝えたいことは表現できます。ブログではほとんど気にしない「編集」の効果が大きいことと、内容のすべてを「即時一覧」できることの大事さがわかりました。

 

筆者が使っているファイル
(株)エイチ・エス社 マイポケットファイルA5
■クリアファイル A-5(クリア)商品コード49360
価格880円(税込み) 表紙がカラーの商品もあるので要注意
■別売透明ポケット A5 20穴 10枚入り 330円(税込み)
■収納適量は40~50ページ程度です。

 

f:id:kaidou1200:20210424205009j:plain

商品外観

f:id:kaidou1200:20210424205214j:plain

友人に頼まれてつくった随筆作品集。ファイルなのに「本」と思わせるところがニセ本づくりの楽しさです。右開き、左開き、どちらでも使えます。