<紙の本?>をつくりませんか(2)

◆何に使うか、考えるのが楽しい
 前回(第一回)は自分のブログの紙編集本を紹介しました。この手づくり本は、本づくりの知識ゼロでも自分流で好きなようにつくれることが特色です。どんな使いみちがあるかというと・・・・・

・エッセイや詩歌などの文芸作品
・文章と写真が自由にレイアウトできる旅行記
・自然観察や歴史研究など、文章と写真で記録。
・手芸作品などの制作記録、作品集
・料理レシピや食べ歩きの記録
・子供や孫の成長記録
・愛犬、愛猫の成長記録、追想写真集
・観劇、音楽会などの感想文集、チケットの保存
・同好会の活動記録 ~再編集して記念誌もつくれます~
・家族に遺す形見としての制作(第4回で紹介予定)
・ブログのペーパー編集、保存(例・半畳雑木林)

 など、いろんな使い方があります。好きなテーマを見つけ、自由に創作や記録を楽しめばよいと思います。たとえば、子供や孫の成長記録は文章の書き込みがしにくいアルバムよりずっとリアルな記録になるでせう。子供が初めて書いた作文を収納するとか、夏休みの宿題作品を記録すれば一生の思い出になるでせう。手芸が趣味の人は、器用な人が多いから作品集の編集や表紙のデザイン自体が楽しみになるかも知れません。近頃はやりの「フォトブック」の無味乾燥ぶりと大違いの、作者の思いが伝わる「本」をつくりませんか。

 

変更、修正自由・・気楽に作れます
 普通の本は完成したら全く手を加えることができません。しかし、手づくり本はリングで綴じるため、ページの追加や削除、前後の入替など自由にできます。誤植が見つかっても該当箇所だけ修正、差し替えればOKです。表紙も出来上がって気に入らなければ取り替えできます。・・というわけで、普通の本づくりに比べたらはるかにイージーな作り方が可能です。

 

 なにしろ、著作、編集、装幀、印刷、製本、全部一人で仕切るのだから好き勝手し放題です。うまくいけば取りあえず自己満足に浸ればヨシ、失敗したら全部自分の責任だから印刷本のようなトラブルは起きません。

 

ワープロできなくてもOK
 手づくり本ですから当然、文章の手書きも自由です。俳句や短歌、詩集などをつくるときは手書きのほうがよいと思います。複数冊必要な場合はコピーすればよい。イラストやスケッチも手描きすれば、この世に一冊きりの希少本になります。パソコンやスマホでの表現では、このような「原本価値」はありません。

 

 保存期間も今のデジタルメディアより遙かに長く、100年後の子孫に伝えることもできます。本と違ってファイルと本紙は別々なので、長期保存には有利な作り方といえます。パソコンやスマホが全く扱えない爺さん婆さんでも楽に「著者」になれます。電気がなければ記録も再生もできないデジタルメディアよりずっと安全、確実に保存できます。

 

下は手書き作品の見本 <サヨナラダケガ人生ダ 余話> 同人誌に投稿したものを手書きで写しました。表紙は百円ショップで買った手ぬぐいをコピーしています。

 

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