◆ファスト映画の罪と罰
映画を10分くらいに短く編集して投稿サイトに有料かつ無断で公開した若者が起訴され、厳しい判決が出た。男女二人の被告が稼いだ金額は約700万円なのに対して判決で示された罰金は5億円である。二十代にして人生終了であります。
報道によると、令和2年の10か月間にファストで再生した回数は約1000万回。映画会社等の被害額は約20億円にのぼり、その一部5億円を賠償金として被告に課した。ムショ暮らしの上に5億円の損害賠償金。出所後、マジメに働いて毎年100万円ずつ納入したら・・500年かかる。1000万円でも50年。まあ、その辺は諸般の事情を鑑みて軽減されるかもしれませんが、当分は死にたくなる地獄の日々でありませう。大反省も大後悔もあとの祭り、ネット社会における<アホの見本>として数年は語り継がれると思います。
ファスト映画を見た人は罪に問われないらしいけど、犯罪に荷担したと少しは自責の念に囚われるかもしれない。そんな人が500万人いたとして、一人100円拠出すれば合計5億円。これで犯人の罰金刑はチャラにできる・・という話は余りに甘すぎるので、このカネでたとえば海外での心臓移植手術費用の援助に使えば自責の念は癒やされ、実際にとても役立つ・・と、これはたった今思いついたしょーもないアイデアであります。ま、ファスト映画を見るような輩は良心の呵責などは無縁の人種でありませう。
それにしても、有料でいいから映画を10分で見たい、という人の気持ちが分からない。何が面白いのか、役立つのか、石器人は理解不可能であります。
◆ウエブ就活を替え玉受験して小遣い稼ぎ
優秀な頭脳を犯罪で生かしてゼニ儲け・・京大出身、関西電力勤務の男がウエブでの就活テストの替え玉受験を請け負って・・逮捕されました。ツイッターで宣伝して集客、集金したのだから犯意100%のワル。一方、替え玉受験を依頼する人も100%不正であること自覚しているから100%ワルであります。双方ともバレて逮捕されることも想定していたはずだから純度の高いアホであります。この発想の軽薄さ、倫理観ゼロの低脳ぶりは感動的です。
替え玉になった容疑者はすでに300人からの注文をこなし、400万円程稼いでいたという。勤務先が関電だったらテレワークを悪用してのバイトかもしれない。しかし、年収にも満たない悪ゼニを稼いだあげくにバレて逮捕、人生終了であります。親の悲嘆を想像すると心が痛むが、安易な同情はできない。