石ころでミニ石仏をつくる<石ころアート展>

 友人のOさんが「こんなもん、作ったんやけど」と見せてくれたのが写真のミニサイズの石仏。なんの細工も施さない「純粋石ころ」なのに組み合わせの妙で石仏に見える。「お、これ、おもろいやん」と直感したので「ぎょうさん作って作品展したら?」と半分冗談で提案しました。


それから幾星霜・・は大げさだけど、Oさんは近くの河原で石ころ拾いを続け、何十キログラムもの小石を集めたらしい。さらに、近所の木工所の入口の箱にゴミとして投げ込まれている木片を「あの~、これ頂いてええでせうか」とお願いして持ち帰った。材料費タダ、技術不要、センスだけで創作する新種の石ころアートです。


石仏は石にノミを入れて造形するけれど、素人には無理。しかし、このミニ石仏づくりは石を拾う、組み合わせるだけで創作します。石ころを探すときのセンス、遊び心が大事といえます。今回展示した作品は石仏をイメージしたものですが、犬、猫など動物でも良いし、造形の面白さを愉しむ抽象作品もヨシです。Oさんは50体ほどのミニ石仏を展示した上、希望者には無料でプレゼントするという大サービスをしたので、ほぼ全部が観覧者引き取られました。河原を歩く機会があったら「アート眼」でお気に入りの石ころを探してみませんか。(豊中市環境交流センターにて 9月17~23まで展示)

 

今年3月にここで紹介した初期の作品 「親子石仏」

 

左端は赤ちゃんを抱いてるようなデザイン

 

これはなぜか後ろを向いてるように見えるのですが・・

 

小石は接着剤で貼り付けています。

 

円空仏を想像させるデザインの石ころです。