憎きゴキの賢い侵入ワザに感心

 過去10年くらい自宅でゴキブリを見たことがなかったのに今年はすでに2回見つけた。集合住宅は戸建て住宅に比べて密閉度が高くてドアや窓を閉め切っていたら侵入は難しい。それなのに侵入できたゴキの手口とは・・・。


●玄関ドアのドアポケットから
 ある日、新聞を取り出したらゴキが潜んでいた。ギョッ! 奴を玄関の空間に閉じ込め、殺虫スプレー大噴射、ポトリと落ちた処を逮捕、処刑。新聞をドアポケットに差し込むと5ミリほど隙間ができる。ここから侵入した。配達は午前3時で、取り出したのは6時ごろだから約3時間仮眠?していた。いや、新聞を熱心に読みすぎて室内侵入をさぼっていたのか。

 

新聞をポケットに落とし込まないと隙間ができ、そこから侵入する

 

●エアコンの排水ホース内をよじ登って・・
 別の日、エアコン室内機表面をゴキが這っていた。これも部屋を閉め切ってスプレーで追い回し、落ちたところを逮捕、処刑。ヤツはベランダで排水しているエアコン排水ホースの中をえっちらおっちら這い登ってきたらしい。
 すごいアイデアではありませんか。この侵入方法を知ったのは百均ショップで「エアコンホース用ゴキブリ侵入防止ソケット」なる商品を見つけたからです。(CANDO)・・ということはこの侵入方法がかなり知られていることになります。自分は全く知りませんでした。


しかし、百円の投資を惜しんで台所の使い古したネット付きスポンジのネットを排水口にかぶせて侵入できないようにした。これで解決。しかし、ホース排水口のサイズはゴキの成虫ならぎりぎり通れるかという狭さ。真っ暗でチロチロ流れる水の中を2m以上這い上がるのは大難儀と想像します。「鯉の滝登り」は風流だけど「ゴキのホース登り」は・・。そして、ようやく室内へたどり着いた途端見つかって処刑だから救われない。


この排水ホース登りを開拓したゴキはそのアイデアをどうして仲間に伝えたのか、興味があります。「スリムボディの方にお勧めする最新侵入ワザ」のセミナーとか開いて普及を計ったかもしれない。エアコンの普及でドアや窓を閉め切る家庭が増えるなか、ヤツらも生活維持に必死なのであります。

 

排水ホースの先端をネットでカバーして侵入を防ぐ