新しい風が吹くか・・<党風一新の会>に期待

 自民党の若手議員(当選3回までが中心)が派閥に支配されず、自主投票を求めて<党風一新の会> を立ち上げた。ようやく派閥の親分に対して公然とアンチを唱えたことになります・・といえば、カッコよく見えるけど、本音は「落選の恐怖」を避けるための保身術であることも事実。けれど、今までのように親分、子分の関係だけで動くよりはずっと良い。


集めた人数が90人というけれど、これだけの数で「自主投票」をすれば総裁選に影響を及ぼすこと、確かであります。一方、総裁選候補者は従来は派閥の親分に挨拶、支持をお願いするだけで良かったのに、今回はこの「党風一新の会」面々の支持も取り付けなければならない。正直「えらいこっちゃ」と困惑してると思います。


9月14日の「プライムニュース」に出演した会の世話役、福田、鈴木、両氏の意見を聞く限りでは親分への気兼ねは感じられないが、楽に説得できたとも思えない。ともあれ、二階幹事長等は己の政治感覚の古くささを悟り、これを契機に引退するべきであります。この人がいるだけで「自民党はしょせん田舎もんの集まり」のイメージを払拭できなかった。


・・と、この<党風一新の会>を自分は好意的に理解するのですが、ゲスト出演の田崎史郎氏は冷ややかな眼差しで彼らを見ていました。派閥の力学はそうカンタンに壊せるものではないぞ、と。それでも、旧来の「金と義理人情」で縛る総裁選挙に新しい風が吹き、嵐になってもええじゃないか、と期待するものでありますが・・風は吹いても「そよ風」の可能性、5割くらいあるかも。

 

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