前田浩「最強の野菜スープ」を読む 

 野菜の摂取はサラダなど「生」より「スープ」で、と説く本。野菜の栄養の摂取効率ではどちらも大差ないだろうと思ってましたが、実は大違いであることを知りました。この本はOさんから頂きました。謝々。


解説によると、サラダなど、生で食べると栄養分の殆どは吸収されないまま糞便になって排出される。よって、栄養を十分摂取するには大量の野菜を食べる必要があります。


一方、スープや鍋物にすると、加熱によって栄養分が汁に溶け出すので取り入れやすい。<抗酸化力>でいうと、生でも加熱でもほとんど変わらない野菜はカボチャ、ニンジン、ニラ、ピーマン、くらいで、たいていの野菜は生よりスープ(煮汁)のほうが数倍から百倍くらい優れている。サラダでよく食べるブロッコリーの場合、スープにすると抗酸化力は10倍になります。(注)活性酸素と抗酸化物質の説明は難しいので省略。


なんせ、書名が「最強の野菜スープ」だから蘊蓄てんこ盛りでありますが、野菜をたくさん食べることの御利益の第一はガンの予防だそうです。さらに、糖尿病、高血圧、脂肪肝、のほか、アンチエイジングにも効果ありと説いてます。骨粗鬆症アトピー白内障、皮膚の老人斑、などに有効だそうです。野菜嫌いの人、アセッたりして。


厚労省では何年も前から「一日に350gの野菜を摂ろう」と奨めていますが、サラダをイメージするととても無理という気がする。しかし、スープ(鍋物
なら摂れるかもしれません。ほうれん草や菊菜、豆苗などの葉物はおひたしにするとうんとかさが減るし、保存もしやすいので常用しています。(平成29年 マキノ出版発行)

 

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