ウオーキング・観光

JRさん「青春81きっぷ」は・・どない?

 コロナ禍で空前の大赤字を出しているJR各社、コロナが去っても急速に業績回復する見込みはなく、テレワークの定着等の事情もあるから赤字を解消だけでも大変な苦労が予想されます。そこで、新しい投資をしないで業績アップを図るにはどうしたら良いか。 dameo が考えたのが表題の「青春81きっぷ」です。


 なんじゃ、それ。現行「18きっぷ」の売り上げを大幅に増やすための逆転の発想・・といいたいけど、逆転は数字だけで企画内容はそこそこマジメなものです。アイデアのツボは現行18きっぷの使い方を大幅に変えてシニアを対象にした仮称「81きっぷ」をつくり、現行18きっぷの十倍、百倍の売り上げを目論みます。販売システムだけの変更なので新規投資は不要です。


 青春の名に反して販売対象は65歳以上のシニアに限ります。夫婦の場合、どちらかが65歳以上ならOKです。価格は現行きっぷの3割高の1万5千円。
(5日間ぶん)そして、新発想として、新幹線や在来線特急の利用ができるようにします。但し、新幹線(自由席のみ)の乗車は一日に300キロまでと制限する。その代わり、特急券は在来線も含めて5割引とします。当日中に300キロ以上乗車したら、乗り越し距離は普通料金を支払います。


 新幹線の利用制限300キロは、たとえば東京~豊橋間の距離になります。これを「定価」で乗車すると約9000円。それが81きっぷでは約5000円になり、定価より45%安くなります。特急券の販売は予約なしで、システムの変更がいらないよう、すべてアナログ(手売り、車内販売)とします。
 安い代わりに制約があるのをマイナス思考でとらえるのではなく、新しいプランを生む下地と考える。「18きっぷ」がまさにそうでした。


 もう一つ大事な改革は利用期間。18きっぷはせこい制限があるけど,これを廃して盆と正月以外はいつでも使えるようにします。一方、新しい規約として利用者にはマイナンバーカードの携行を義務づけ、事故や急病時の対応がスムースにできるようにします。(きっぷ購入時にも提示が必要)


 旅好きのシニアのみなさん、このアイデアどうですか。魅力の有無の判断には「ジパング倶楽部」システムとの比較がわかりやい。乗車券も特急券も3割引で乗車距離に制限がないジパング倶楽部と、割引率は大きいが移動距離に制約がある81きっぷ。(注)ジパング倶楽部は年会費が必要です

新81きっぷは、18きっぷとジパング倶楽部両方の「ええとこ取り」をするような発想です。これでシニア対象に売り上げ増を目論みます。


 筆者は鉄道ファンではありませんが「青春18きっぷ」の将来は暗いと思ってます。減便や運行距離の短縮で年々不便さが増してる。利用者にとってはコストパフォーマンスが悪化している。放置すれば、いずれ愛想を尽かされて無くなるかもと思っています。ゆえに、打開策として、3セクや地方私鉄との連携など考えるべきとおもいますが、JRにはサービス向上を利用者目線で考える社員はいないから無理でせう。万年「上から目線」の会社です。


 18きっぷ、81きっぷ、ジパング倶楽部・・と選択肢をふやすことで旅好き人間を増やすことができると思います。この難儀な局面で一番大事なことはとにかく「空席を埋めること」ではないでせうか。空気を運んでも一円の儲けにもならない。人が動くことで経済が回る・・コロナ禍で身に染みた大教訓を糧にJRも少しは変身してほしい。


<追記> 1万5千円の「81きっぷ」を年に百万冊販売すれば150億円。実際の消費を一日1万円、5日で5万円として、この半分がJR費用とすれば250億円(2万5千円×100万冊)JRの総赤字額から見ると「焼け石に水」的な小さい売り上げですが、「18きっぷ」に比べたら何倍もの売り上げ増になると思います。 

 

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