2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

三浦しをん「舟を編む」を読む

今は難しい言葉の意味や文字遣いもネットで簡単に調べられ、また電子辞書なる便利なツールもあるけれど、それらのソースはすべて分厚い紙の辞書であります。本書はその紙の辞書の企画から完成までのプロセスを描いた苦難物語です。著者自身が「辞書って、ど…

西原理恵子「この世でいちばん大事な『カネ』の話」を読む

著者の作品を読んだことないのに自叙伝を読むなんて、ええ加減な話でありますが、図書館でなにげに手に取ったというだけが動機です。逆に、この本を読んでから作品を読むほうが、より著者に興味をもてるかもしれない。でも、サイバラさんの本、図書館で余り…

読書感想文

適菜 収「ニーチェの警鐘」を読む お目当ての本を買うとき、ふと書棚で目についた別の本も買ってしまうって、よくありますが、これもその「ついで買い」の一冊。哲学者が偉大な哲学者の思想や業績を解説した難解な本を駄目男が買うハズがないけど、安直な新…

読書感想文

井上章一「京都ぎらい」を読む この本を京阪神以外の地域に住む人が読んだらどんな感想をもつだろうか、興味があります。著者、井上章一氏の言い分に共感するする人、逆に井上氏にに反感をもつ人、どちらかに分かれるような気がする。どちらにせよ、よそもん…

今日もニコニコ節約暮らし

立ってるモノはふたでも使え・・ぶら下げ整理のすすめ モノの片付け、収納方法では<ぶら下げ>が得手です。床や台に置くのではなく、ぶら下げる。床に置かないことで床の掃除がずいぶんラクになる。キッチンやトイレではぶら下げ収納で清潔を保ちやすい、乾…

閑人帳

梅雨の晴れ間に・・ コロナ禍で二ヶ月近く閉園していた近所の長居植物園がオープンしたので花より散歩(運動)目当てに訪問。家から往復と園内一周で3、5~4キロだからオジンには丁度良い運動になります。本来、月曜日は定休日ですが、今回は臨時に営業し…

読書感想文

清少納言「枕草子」を読む ハズカシながら、あの世が近づいて初めて読みました。いや、ほんとうは、読んだ、なんてエラソーこと言えず、肝心の原文は飛ばし読み状態。原文を読んでの理解度は二割くらいでせうか。ほとんどチンプンカンプンであります。しかし…

読書感想文

堀辰雄「風立ちぬ」を読む いまどき、こんな古めかしい恋愛小説を読む人なんていないだろうと思って新潮社文庫版の奥付を見ると、平成23年で115刷、ドヒャ~であります。他社からも数種類の同じ本がでているから、ものすごいロングセラー。改めて「こん…

閑人帳

これぞ天才にして救世主?・・道脇裕氏(43歳) 昨夜(17日)なにげに観たテレ東「カンブリア宮殿」のゲスト、道脇氏のすごい天才ぶりにあ然となりました。そのケタ外れの発想力はダビンチやアインシュタインに比肩できるのではと思ったくらいです。この番…

読書感想文

田辺聖子「田辺聖子の人生あまから川柳」を読む 文化勲章受章作家、田辺聖子サンが集めた川柳傑作集。何かとストレスの多い人におすすめの軽~い本でおます。聖子さんも鼻唄歌いながら執筆したのではないかと思うくらい。作者の大方は戦前派か戦中派ではない…

読書感想文

ドナルド・キーン「百代の過客」を読む 文庫版ながら、600頁というボリュウムにたじろいでしまったけど、読むなら今でしょ、の気合いで? 購入。しかし、案の定、なかなか進まない。つい、他のスラスラ読める本を優先してしまい、約2ヶ月を要してようや…

読書感想文

林芙美子著「放浪記」(原典版)を読む ◆原典版を読むべし 図書館の棚から何気なく本書を取り出したら、原典版の「放浪記」で、これが読めたのはたいへんラッキーでした。それって、なんのこっちゃねん?・・実は「放浪記」には原典版と現代版があって、ほと…

読書感想文

冨野治彦「円空を旅する」を読む 日本の歴史上でスーパーマンと言える人物3人を挙げよ、と言われたら、空海、役小角、円空、の名をあげます。身体能力抜群のうえに霊感をまとった超俗の人、という条件で考えるとこの三人です。と、いいながら、円空について…

読書感想文

伊藤ミナ子「銀座料亭の若女将が教える、一流の習慣術」 銀座で、お客は一日三組に限定の店・・というから、一見さんお断りの超高級料亭かと思ったら「ぐるなび」でも宣伝していて、メニューは一万円からとある。だったら、予約すれば誰でも行ける店なんでせ…

読書感想文

オスカー・ワイルド「幸福の王子」を読む(曾野綾子訳) 新聞の隅っこの書籍広告のキャッチコピー「どの作家にも、この一冊を書き終えたら死んでもいい、と思う作品があるはずである。もし、私がオスカー・ワイルドなら「幸福の王子」がその作品だ」 これに釣…

読書感想文

岡江晃「詫間守 精神鑑定書」を読む 以下の読書感想文は2016年にFC2ブログに掲載したものです。5年経って再読してみましたが、自分の見解は変わっておらず、再掲載します。6月8日は事件から20年目になります。 後半は死刑制度について自分の考え…

閑人帳

中国製ワクチンは効かない?・・ コロナ対策では発生国の中国がいちはやくワクチンの開発に取り組み、自国民だけでなく、諸外国に大量に輸出して、いわゆる「ワクチン外交」を展開しています。途上国には無償かそれに近い安価で提供して恩を売る、おなじみの…

閑人帳

一日5000人接種する現場・・・ 自衛隊大阪大規模接種センター(大阪市・中之島)で第一回目の接種を済ませました。オープンして10日以上たつのでいろいろ学習できたのか、至ってスムースにはかどり、大嫌いな「待つ・並ぶ」時間が最小で済みました。 会場…

閑人帳

<続> えらいことゆうてしもた~ 朝日五輪中止論 6月2日に表題の文章を掲載したとき、中程で「ワクチン接種を受けた五輪反対論者は接種後も反対論を維持するのか」と書きました。このさき、国民の半分くらいが接種を済ませた時点でなお「五輪反対」の人が…

閑人帳

えらいことゆうてしもた~~? <朝日五輪社説> 朝日新聞が社説で五輪大会の開催中止を菅首相に求める社説を掲載してから一週間がたった。キッパリと主張を述べた社説なのに全文を読むと、なんとなく散漫な印象になるのは複数の論説委員の言い分を取り入れ…

読書感想文

読書感想文

読書感想文

筆坂秀世「日本共産党と中韓」を読む 18歳で日本共産党に入党、以来約40年間活動し、党内で第4位の政策委員長まで務めた筆者が、党の歴史やもろもろの内情に愛想をつかして離党し、今じゃ共産党とは真逆の保守の立場でモノを言ってるのだから、まあ、難…